2020年06月11日

新型コロナ感染症の実像は1(血管の病気か)

新型コロナウイルスが引き起こす身体症状が次第に明らかとなってきました。
新型コロナ感染症について朝日新聞が『当初は「新型肺炎」とも呼ばれ、重症化した患者が肺炎を起こして亡くなる例が目立った。だが最近の知見で、肺だけでなく、全身に症状が出ることがわかってきた。その理由はどうやら、「血管の炎症」にあるらしい』と報じています。
肺炎については『ウイルスが肺に到達すると深刻度は増す。気管支の末端には、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する肺胞がある。この表面にはACE2が多く、ウイルスがくっつきやすい』としています。
症状重症化の原因として、『臓器の炎症にかかわっているのが、「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走だ。サイトカインは細胞から分泌され、免疫や炎症を調節するたんぱく質で、他の細胞に命令を伝える。ウイルスの侵入によって分泌されたサイトカインが増えすぎて嵐(ストーム)のように暴走すると、正常な細胞も攻撃してしまう。これが、新型コロナ重症化の原因と指摘されている。サイトカインストームが起こる状況では、正常な細胞を傷つける過程で血管が炎症するなど、血栓ができやすい。また血栓は、ウイルスが直接、血管の細胞にあるACE2にくっついて侵入し、作用することでもできると見られている。最近注目されているのが、こうした現象により血栓ができ、血管が詰まり容体が悪化するリスクだ』という。
そして『こうした報告を受け、厚生労働省は5月18日、医療従事者向けの「診療の手引き」を2カ月ぶりに改め、血栓症リスクに注意するよう盛り込んだ。また、血液中に血栓ができているかどうかを判定する「Dダイマー」の数値が正常値を超えている場合、血液が固まるのを防ぐヘパリンなどを使った治療を勧めた』日本での治療方針にも変化が起きています。

新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルス感染状況ダッシュボード
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

新型コロナウイルス感染速報(全国)
https://covid-2019.live/

Worldometer
https://www.worldometers.info/coronavirus/country/japan/


新型コロナは「血管の病気」体中を大暴れ 目立つ血栓症
朝日新聞 2020年6月4日
https://digital.asahi.com/articles/ASN645RLHN63ULBJ00K.html
 世界で600万人以上の感染が確認されている新型コロナウイルス。当初は「新型肺炎」とも呼ばれ、重症化した患者が肺炎を起こして亡くなる例が目立った。だが最近の知見で、肺だけでなく、全身に症状が出ることがわかってきた。その理由はどうやら、「血管の炎症」にあるらしい。

 新型コロナウイルスの正式名称は「SARS―CoV―2」という。重症急性呼吸器症候群(SARS)を起こす、2番目のコロナウイルスという意味だ。

 新型コロナウイルスに感染しても多くの人は命に関わることはない。中国での新型コロナウイルス患者の大規模疫学調査によると感染しても8割は、軽症か中程度で、入院が必要になるのは2割程度。重篤になるのは5%とされる。

 米科学誌サイエンスによると、感染者のせきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)に含まれるウイルスは、鼻やのどから体内に取り込まれる。すると、細胞の表面にある「ACE2」という受容体にくっつき細胞に侵入する。

 鼻の内側の細胞にはこの受容体が多い。細胞を乗っ取ってどんどん増えていく中で、熱や空ぜき、味覚や嗅覚(きゅうかく)の消失が起きるとされる。

 ウイルスが肺に到達すると深刻度は増す。気管支の末端には、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する肺胞がある。この表面にはACE2が多く、ウイルスがくっつきやすい。

 ウイルスが侵入すると、免疫が攻撃するため肺胞が炎症を起こす。感染した細胞が死ぬことで、その残骸や体液などが膿(うみ)となり、肺にたまって呼吸が難しくなる。中国・武漢で当初「原因不明の肺炎」と報告されたのはこのためだ。

 しかし、影響は肺だけにとどまらないことが、最近の報告でわかってきた。

腫れ上がる指
 サイエンス誌は「脳からつま先まで、体中を大暴れ」と題する記事をまとめた。記事によると、脳や目の結膜の炎症、腎臓や肝臓の損傷、下痢などの症状も出るという。また手足の指が血流不全を起こし、しもやけのように腫れ上がる症状も出ているという。

 子どもではごくまれに、全身の血管に炎症が起きる川崎病に似た症状を起こすことも報告されている。

 チューリヒ大学病院のフランク・ルチツカ医師は「新型コロナは肺が主戦場だが、これは血管の病気だ」と、サイエンティフィック・アメリカン誌にコメントしている。

免疫の暴走と血栓
 臓器の炎症にかかわっているのが、「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走だ。

 サイトカインは細胞から分泌され、免疫や炎症を調節するたんぱく質で、他の細胞に命令を伝える。ウイルスの侵入によって分泌されたサイトカインが増えすぎて嵐(ストーム)のように暴走すると、正常な細胞も攻撃してしまう。これが、新型コロナ重症化の原因と指摘されている。

 サイトカインストームが起こる状況では、正常な細胞を傷つける過程で血管が炎症するなど、血栓ができやすい。また血栓は、ウイルスが直接、血管の細胞にあるACE2にくっついて侵入し、作用することでもできると見られている。

 最近注目されているのが、こうした現象により血栓ができ、血管が詰まり容体が悪化するリスクだ。

 ドイツの研究チームが5月に米内科学会誌に発表した論文によると、新型コロナにより亡くなった12人の病理解剖を行ったところ7人に深部静脈血栓塞栓(そくせん)症があった。4人は肺塞栓症が直接の死因だった。

 オランダの研究チームが4月に欧州専門誌に発表した論文では、ICU(集中治療室)に入院中の患者184人中、31%に血栓症が確認されたという。研究チームは「31%というのはとても高い割合で、ICU患者への血栓症予防策の必要性を強く示唆する結果だ」と指摘している。

危機感強める循環器病専門医ら
 こうした報告を受け、厚生労働省は5月18日、医療従事者向けの「診療の手引き」を2カ月ぶりに改め、血栓症リスクに注意するよう盛り込んだ。また、血液中に血栓ができているかどうかを判定する「Dダイマー」の数値が正常値を超えている場合、血液が固まるのを防ぐヘパリンなどを使った治療を勧めた。

 日本血栓止血学会の広報委員長を務める森下英理子・金沢大教授は「海外では新型コロナ重症患者の2、3割に血栓症が見られるという報告もある。金沢大病院でも新型コロナ感染者でDダイマーの値が急に高くなるような症例があり、ヘパリンを積極的に使っている。国内での血栓症の発症状況については、いまだ不明な点が多い」と話す。

 同学会理事の浦野哲盟・浜松医大教授は「もともと血栓を生じやすいリスクのある人はいる。たとえば肥満やがん患者、妊娠している人などだ。こうした人たちに新型コロナの感染が加わるとリスクがどれくらい高まるかは、まだはっきりしていない。血栓は脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞の原因にもなる。それほど重症ではなかったのに、突然死したような場合は、血栓症が原因となっている可能性は否定できない」と指摘する。

 実際、脳卒中や循環器病を専門とする医師らは、危機感を強めている。日本脳卒中学会でコロナ対策に取り組む平野照之・杏林大教授は「コロナによって脳梗塞を起こしたという事例はまだ国内で確認していない。ただ、コロナ治療中に発症した脳梗塞に対しカテーテル治療をした患者で、治療中に別の血管に新たな血栓が生じたという報告も届いており、警戒している」と話す。

 日本循環器学会常務理事の野出孝一・佐賀大教授も「心筋梗塞の多くは、突然症状が表れ、突然死の原因になる。日本ではコロナによる死亡者が少ないこともあり、コロナとの関係の解明はこれからの課題だが、心臓病の人は感染に気を付けてほしい」と呼びかけている。(服部尚、ワシントン=香取啓介)


posted by ichi3 at 16:53| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月10日のつぶやき






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