2020年09月12日

日本の大型貨物船座礁し重大な環境破壊の恐れ 29(商船三井社長が陳謝)

商船三井の社長が事故後初めて記者会見に出席し『「関係される皆様に改めておわび申し上げる」と陳謝。現地の関係機関と連携し、マングローブやサンゴの環境保護や被害からの回復に努めると説明』(日経新聞)し、さらに同社は『モーリシャスのマングローブ林の保全や植林、座礁船が傷つけたサンゴ礁の回復、海鳥の保護などの財源として「モーリシャス自然環境回復基金」(仮称)を設立することを柱に10億円規模を拠出することを決めた』(日経新聞)としています。
商船三井社長は、『「法的責任だけで本件が整理できるわけではない。モーリシャスの環境に大きな影響を与える事故だった。社会的責任を負うのは当然で、前面に立って対応する」と説明した』(日経新聞)としていますが、『拠出額については「現時点でこのくらいが適正な水準。長期的に対応する必要がありこれが最大とはいわないが、大きくケタが変わるような規模の金額を使うことは現時点ではないと思う」との認識を示した。その一方で、「大きな社会的責任を負うべきケースは自社の歴史にはない。規模感には悩んだ」とも明かした』(日経新聞)と、商船三井の責任範囲に言及しています。
国際社会が日本企業と政府の責任の取り方に注目しています。


商船三井、モーリシャス支援に10億円 基金設立
日経新聞 2020年9月11日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63726390R10C20A9000000/
インド洋の島国モーリシャスで大型貨物船が座礁し大量の燃料油が流出した事故を巡り、商船三井は11日、都内で記者会見を開いた。池田潤一郎社長は「関係される皆様に改めておわび申し上げる」と陳謝。現地の関係機関と連携し、マングローブやサンゴの環境保護や被害からの回復に努めると説明した。

座礁した貨物船は商船三井が手配した。7月25日の座礁事故後に池田社長が公の席で発言するのは初めて。

商船三井は同日、モーリシャスのマングローブ林の保全や植林、座礁船が傷つけたサンゴ礁の回復、海鳥の保護などの財源として「モーリシャス自然環境回復基金」(仮称)を設立することを柱に10億円規模を拠出することを決めた。

池田社長は基金の設立について「法的責任は一義的には船主」とした上で「法的責任だけで本件が整理できるわけではない。モーリシャスの環境に大きな影響を与える事故だった。社会的責任を負うのは当然で、前面に立って対応する」と説明した。

拠出額については「現時点でこのくらいが適正な水準。長期的に対応する必要がありこれが最大とはいわないが、大きくケタが変わるような規模の金額を使うことは現時点ではないと思う」との認識を示した。その一方で、「大きな社会的責任を負うべきケースは自社の歴史にはない。規模感には悩んだ」とも明かした。

損害賠償を求められた場合の対応については「まだモーリシャス政府から賠償の提起がない。コメントは差し控える」と述べるにとどめた。

海運業界は、荷物を運ぶサービスを提供する会社と、船の持ち主が別のケースが多い。安全な航行が確保できるかとの質問には「船を借りる前提となる安全品質の基準を明確にしてきたが、残念ながら事故がおきた。従来の社内だけの知見、考え方では足りないのではという声もある。第三者からのご意見なども頂戴しながら、安全品質を高める努力を続けていきたい」と話した。

座礁事故原因については直接調査や報告の内容をみる機会がないとした上で「あまりにも岸に近づき過ぎていた。乗組員に危機への意識が欠けていたのではないか」との見解を示した。報道などからの情報として、岸に近づく海図の縮尺が適切ではなかったとの可能性に言及する一方で「モーリシャス政府からの正式発表もなく、断定に足る根拠は持ち合わせていない」と説明した。

座礁した大型貨物船「WAKASHIO」を保有する長鋪汽船(岡山県笠岡市)は会見に出席しなかったが「商船三井のモーリシャス自然環境回復基金設立に際し、船主として協力する。今後の支援については沿岸の油回収の作業、船体後方部の処理など船主としての責任を果たしながら、並行して検討する」とコメントした。

モーリシャスでは座礁事故後の8月6日に貨物船から燃料油の流出が始まった。漏れた燃料油などは1000トン以上にのぼる。現地政府や関係機関が流出した油の除去などを進めている。
ラベル:船舶事故
posted by ichi3 at 14:23| 東京 ☔| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本の大型貨物船座礁し重大な環境破壊の恐れ 28(人為的重大ミスか)

座礁の原因について『船籍があるパナマの海運当局が初期調査の報告として公表した。このため船員らは海岸や浅瀬に接近していることに気付かず、座礁の一因になったとみている』(毎日新聞)としています。
具体的には『船は南アフリカ・喜望峰方面に向かっていた7月25日、一般的な航路から外れてモーリシャスの沖合約1・7キロで座礁した。報告によると、船員らが家族と電話やインターネットで連絡が取れるようにと、船長が携帯電話の電波が入るモーリシャス沖5カイリ(約9・3キロ)まで接近するよう指示した。ところが海図や縮尺の見方を誤って、異常接近し、座礁につながった可能性があるという』(毎日新聞)と、パナマの海運当局の初期報告にあるとしています。
また、乗員の誕生日祝いが開催されており『モーリシャスの沿岸警備隊は事故直前、島に異常接近するわかしおに対して数回、無線で警告していたにもかかわらず、わかしお側が応答しなかったこともモーリシャス政府の説明で明らかになっている。報告は船員側に「監督、監視の欠如や不注意があった」とし、適切に対応していれば回避できたと指摘している』(毎日新聞)と、運行上の重大ミスがあった可能性が指摘されています。
人為的要因が,、取り返しのつかない自然環境破壊を引き起こした可能性が明らかとなりました。

モーリシャス重油流出 海図を誤り座礁か 海岸や浅瀬への異常接近気付かず
毎日新聞 2020年9月10日
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9b56308b507acf101d8a3adb60bbc6ffb8b5959
西インド洋のモーリシャス沖で大型貨物船「わかしお」が座礁し、約1000トンの重油が流出した事故で、船が事故当時、海図を誤って使用していた疑いがあることが明らかになった。船籍があるパナマの海運当局が初期調査の報告として公表した。このため船員らは海岸や浅瀬に接近していることに気付かず、座礁の一因になったとみている。

【動画】船体でサンゴ礁破壊、現場海域は白濁
https://video.mainichi.jp/detail/video/6184297841001?inb=ys

船は南アフリカ・喜望峰方面に向かっていた7月25日、一般的な航路から外れてモーリシャスの沖合約1・7キロで座礁した。報告によると、船員らが家族と電話やインターネットで連絡が取れるようにと、船長が携帯電話の電波が入るモーリシャス沖5カイリ(約9・3キロ)まで接近するよう指示した。ところが海図や縮尺の見方を誤って、異常接近し、座礁につながった可能性があるという。

 また携帯電話に接続しようとしたのは、乗員の1人の誕生日祝いとも関連している疑いがあるという。モーリシャスの沿岸警備隊は事故直前、島に異常接近するわかしおに対して数回、無線で警告していたにもかかわらず、わかしお側が応答しなかったこともモーリシャス政府の説明で明らかになっている。報告は船員側に「監督、監視の欠如や不注意があった」とし、適切に対応していれば回避できたと指摘している。

 「わかしお」は商船三井(東京)が運航し、「長鋪(ながしき)汽船」(岡山県)の子会社が所有する鉄鉱石輸送船。座礁後に前後に分裂した後、前方は近海に沈めて処分された。海に流出した油の多くが回収されたものの、マングローブ林などで回収が遅れており、長期的な環境への影響が懸念されている。【平野光芳】

ラベル:船舶事故
posted by ichi3 at 00:38| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月11日のつぶやき










posted by ichi3 at 00:01| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする