2008年12月26日

脳細胞の新生についてのトピックス

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そこで紹介したゲージ博士が2008年10月に第13 回慶應医学賞を受賞しました。
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2008/kr7a43000000g8zg-att/081002_1.pdf

改めて画期的な研究だと思います。以下概略を紹介します。

紹介
Fred H. Gage(フレッドH. ゲージ)
Adler Professor, Laboratory of Genetics, The Salk Institute for Biological Studies, U.S.A.
1950 年10 月8 日生まれ
授賞研究テーマ 「哺乳類の成体脳におけるニューロン新生の生理的役割の解明」
中枢神経系の疾患や傷害は根治が難しく、成体哺乳動物においては、中枢神経系が一度損傷を受けると二度と再生しないと信じられてきました。ニューロン自体に分裂能がないことに加え、成体脳内にはニューロンを新しく産み出す幹細胞が存在しないためと長らく考えられてきたからです。

ゲージ博士は、ヒトを含む哺乳類の成熟脳の特定部位では生涯にわたってニューロン新生が起こっていることを発見されました。空間認識や記憶の中枢である海馬の歯状回には、持続的に分裂し、ニューロンやグリア細胞を生む神経幹細胞が存在し、恒常的に新しい脳細胞を生み出していることが示されました。

ゲージ博士の研究により、成体脳におけるニューロン新生が脳の構造と機能にとって重要な役割をしている事が明らかになるとともに、豊かな環境での生活や身体的運動によって成体脳ニューロン新生が活性化することも示されました。これらの研究は、神経系の再生医療実現への基礎となり、脳や脊髄の傷害および疾患に対する新しい治療戦略の確立に貢献すると期待されています。

略歴
1974 年9 月‐1976 年6 月 NIMH Predoctoral Fellow, The Johns Hopkins University
1976 年9 月‐1980 年6 月 Assistant/Associate Professor, Texas Christian University
1981 年6 月‐1985 年6 月 Associate Professor, Dept. of Histology, University of Lund,Lund, Sweden
1985 年6 月‐1988 年6 月 Associate Professor, Dept. of Neurosciences, University of California,San Diego
1988 年6 月‐現在 Professor, Dept. of Neurosciences, University of California, San Diego
1995 年6 月‐現在 Professor, Laboratory of Genetics, The Salk Institute for Biological Studies, La Jolla, CA

受賞者からのコメント
この度はこのような名誉ある賞をいただき大変光栄です。実のところ、この賞の栄誉を受けるのは、私だけでなく、私が幸運にもこれまで関わることのできた多くの勤勉で優秀な同僚達でもあるのです。
私は長年にわたり、たくさんの優れた日本人研究者と共に研究を行ってきたこともあり、この度の受賞はなお一層嬉しいものとなりました。科学には国境などありません。科学の探究を通して、世界中の人々が共通の利益のために協力し合えるのだということをまさに証明しているのです。

posted by ichi3 at 01:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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