2009年12月12日

新型インフルエンザとリスクコミュニケーション その16(感染と発症率)

新型インフルエンザの感染と発症について
新型インフルエンザの「感染」と「発症」に関してマスコミの速報をまとめました。大阪府立公衆衛生研究所の発表は、かなりコントロールされた場でのデータに基づいているようです。感染しても約18%が発症しない点が注目です。

●“感染者”の18% 症状出ず
NHK 2009年12月11日
新型インフルエンザに感染したとみられる人のうち、およそ18%は症状が出ないままであることが、大阪府が、集団感染の起きた大阪・茨木市の高校の生徒や教職員を対象に行った調査でわかりました。
この調査は、大阪府立公衆衛生研究所が、新型インフルエンザの集団感染が起きた、茨木市にある関西大倉高校の生徒や教職員などの協力を得て行いました。研究所は、ことし8月に647人から血液の提供を受け、新型インフルエンザのウイルスに感染したときに出来る抗体があるかどうかを調べました。その結果、ウイルスに感染したとみられる98人のうち18%余りの人は、発熱やのどの痛みといったインフルエンザの症状がまったく出ていませんでした。この研究所によると、新型インフルエンザに感染した人のうち、症状が出ない人がいることを示す調査がまとまったのは、今回が初めてだということです。また、感染したとみられる人3人が、一度症状が治まったあと、再びインフルエンザのような症状が出て、新型インフルエンザに2度感染した疑いがあることもわかりました。大阪府立公衆衛生研究所は「感染しても症状が出ない人もいれば、2度目の感染をする人もいる可能性があることがわかった。今後、ウイルスの感染力などをさらに詳しく調べたい」としています。


●インフルエンザ発症率

発症率:   20%、   30%
入院率:   1.50%、  2.50%
重症化率: 0.15%、  0.50%

★左列は中位推計、右列は高位推計

発症率
全人口のうち新型インフルエンザに感染し、かつ発症する確率。

入院率
新型インフルエンザを発症した者のうち、入院を要する状態となる患者の比率。

重症化率
新型インフルエンザを発症した者のうち、重症化する患者の比率。

島根県教育委員会ウェブより作成
http://www.pref.shimane.lg.jp/kyoikuiinkai/iinkai/influenza.data/0828.pandemic.scenario.pdf


●新型インフルエンザ:致死率、季節性並み 従来の10分の1−−米チーム解析
毎日新聞 2009年9月30日
  新型インフルエンザの致死率は毎年流行する季節性インフルエンザと同程度の0・045%とする分析を、米ハーバード大などの研究チームがまとめ、米医学サイト「PLoS Currents」に発表した。これまでは、1957年から流行した「アジアかぜ」並みの0・5%程度とみられていた。研究チームは、4〜7月、米ミルウォーキーなど2市で入院した感染者、入院していない感染者のデータをもとに、通院しなかった人も含めた発症者を推計した。従来の解析では、確定診断を受けた患者に対する死者の割合を致死率として計算していた。【永山悦子】


●新型インフル「致死率は米加で0.5%」 研究者推定
朝日新聞 2008何8月18日

新型インフルエンザの米国とカナダでの致死率が約0.5%に上ると推定されることがオランダ・ユトレヒト大学の西浦博研究員(理論疫学)らの分析でわかった。通常の季節性インフルエンザの致死率は0.1%か、それ以下と推定されており、ほぼ5倍以上になる。米科学誌プロスワンに近く報告する。
 世界保健機関(WHO)などの研究チームも今年5月、最初に感染者が相次いだメキシコでの新型インフルの致死率を約0.4%と見積もっていた。1957〜58年に流行したアジアかぜの致死率は約0.5%と推定されており、新型インフルの致死率も同程度とみられる。
 感染者は現在も増え続けていることから、西浦研究員らは流行初期のデータから、患者と確認された確定診断者が死亡する確率を推定した。
 WHOによると、14日時点の死者は米国が436人、カナダは66人。
 日本では死亡例はこれまで15日の1人だけ。致死率が低いのは、持病のない未成年者が患者に多いことに加え、治療薬タミフルの投与、ぜんそくや糖尿病の治療が行き届いていることが理由に考えられるという。(小堀龍之)


 

posted by ichi3 at 10:14| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「新型インフルエンザ 減少」
平成21年第49週のトピックス(11/30〜12/6)

大阪府立公衆衛生研究所の「週報」ヘッドラインです
http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/1fr.html
Posted by ichi3 at 2009年12月12日 21:14
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