2013年09月03日

ネット依存とストレス 2 (SNSはネット依存を後押し)

依存症はかつて「中毒」と呼ばれました。「アルコール中毒」や「薬物(麻薬・覚醒剤)中毒」はその代表です。依存症にはアルコールや麻薬のように生理学的作用が主役を演じるタイプと、ネット依存症のように心理的作用が主役を演じるタイプがあります。両タイプに共通するのは、治療が容易ではない点です。医療現場での対応だけではなく、社会復帰と連動させなければなりません。SNS依存は「社会性」がキーワードです。


<ネット依存の子どもたち>(中) 体調不良、生活に支障も
   中日新聞 2013年8月22日
  
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013082202000003.html
 「ずっと大事に育ててきたのに…」。高校三年生の長男(17)のネット依存に苦しむ自営業の女性(50)は嘆く。小学生のころはスポーツ好きで、多方面に興味がある子だった。塾通いを始めた小学五年のころ、「友達に借りた」と、小型ゲーム機で遊び始めた。
 中学は私立の中高一貫校に入学したが、新しい仲間になじめず、ゲーム機にはまり込んで成績は急落、不登校に。ゲーム機を没収しても、隙を見て親の金を盗み、新品を買ってきた。
 中二からはテレビ画面を使ったオンラインゲーム漬け。親から見ると、毎日朝から晩まで「殺りく」しているように見える。ネットを遮断すると壁を壊すなど暴れる。ネットカフェから帰らなくなり、飲まず食わずで動けなくなることも。「生きづらさからネットの世界に逃げた。ネット依存になったのも、結局は母親のせいにされる。孤独な闘いが六年続き、私もボロボロです」
      ◇
 ネット依存の治療に取り組む成城墨岡クリニック(東京)の墨岡孝医師(66)は「依存は全体として低年齢化している」という。患者は高校、大学生中心だが、中には十歳の小学生もいる。昨年の受診は二百三十二人と五年前の三倍近い。
 ネット依存の定義は確定していないが、少なくともネットで日常生活や社会生活に障害が起こることや、自力でコントロールできず、ネットが手元にないとパニック状態になることなどが問題という。自律神経のバランスが崩れ、体調不良になったり、現実とネット上の自分との区別ができなくなったり。「バーチャルの友達は増えるが、現実の友達が少なく、人間関係が希薄」と墨岡さん。
 二年前にネット依存外来を開設した久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の推計では、ネット依存が疑われる成人は全国で二百七十一万人。依存者は未成年者に多く、実際はこれをはるかに上回るとみられる。同センターの外来患者も徐々に増え、昨年度末までに百二十六人が受診。十代が半数以上を占めた。
 日本には専門の医療機関が少ない。同センターの患者は深刻なケースが目立ち、北海道や九州など遠方からの受診も多い。専門外の医師から「好きなだけネットをやれば、必ず飽きる」と言われ、悪化していたケースもあるという。
 一方、依存問題に国を挙げて取り組む韓国では、全国に数百カ所のカウンセリングセンターや二十四時間態勢の電話相談などがあり、電子メディア持ち込み禁止の寄宿治療「レスキュースクール」の取り組みもある。二週間近い泊まり込みでスポーツや工作などを楽しみ、規則正しい食生活を送ることで依存を治す効果が上がっているという。
 久里浜医療センターでも、生活リズムを整える認知行動療法プログラムのほか、通院中の子どもがネットなしで一日を過ごす「デイケア」を始めた。担当の中山秀紀医師(40)は「日本ではまだ研究が始まったばかり。まずネットが依存性の高いものだと知ってほしい」と話している。

ラベル:依存 ネット
posted by ichi3 at 22:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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