2014年10月27日

スマホが席巻する学校環境(学校読書調査)

大学においても学生の「情報ツール」としてスマホはパソコンに取って代わり今や主役となっています。スマホは情報収集のみならず、授業のプレゼンスライドの撮影にもよく使われています。
第60回学校読書調査によると、スマホは小中高生の使用頻度は5年前と比較し激増しています。スマホはアプリと組み合わせて使用される場合が多く、反射的な行動パタンを増幅させます。そして、情報の「行間」や「背景」を読み込み、文脈的理解をするチャンスを失い、「自分の頭で考える」行為は激減していくと思います。教育の場においても「スマホ依存」がさらに進み「情報格差」は拡大していくでしょう。


第60回学校読書調査:広がるスマホ 進む雑誌離れ(その1)
毎日新聞 2014年10月27日
http://mainichi.jp/shimen/news/20141027ddm010040051000c.html
毎日新聞社が全国学校図書館協議会(全国SLA)と実施した「第60回学校読書調査」の結果、携帯電話やスマートフォンで世の中のできごとを知る小中高生が5年前に比べ激増していた。スマホやパソコン(PC)などでニュース記事を読んだ高校生は7割近くおり、児童・生徒の情報収集の手段として電子機器が大きな役割を果たしている実態が浮かび上がった。【今村茜、大隈慎吾、浜田和子、扇沢秀明、山田道子】

 ◇5年で20ポイント以上増 携帯など、小中高生の「情報源」

 小中高校生は世の中の出来事を何から知ることが多いのだろうか。情報源で小中高とも目立ったのが、「携帯やスマホ」のインターネットだ。スマホが普及していなかった5年前の調査では「携帯電話」のインターネットを聞いたが、それと比べると小学生は6%→27%、中学生は16%→46%、高校生は47%→74%に激増している。中でも高2女子は、首位の「テレビ」(92%)に次いで「携帯・スマホ」(78%)だった。

 「パソコン」のインターネットは5年前と比べ、小学生は24%→25%、中学生は36%→34%とおおむね横ばい。高校生は28%→22%に減少した。全国SLAの千葉尊子参事によると「パソコンを子どもに1人1台与えている家庭は多くないので、子ども自身が操作する機会は限られる。携帯・スマホが普及し、子どもが自由にニュースを読んだり調べ物ができたりするようになったからではないか」と説明する。

 とはいえ、圧倒的なのは「テレビ」。小学生の91%、中学生の94%、高校生の89%が情報源として挙げた。小学生は「家族の話」(54%)、中学生は「家族の話」(48%)と「友だちの話」(47%)、高校生は「携帯・スマホ」(74%)と続いた。「新聞」「雑誌」は激減し、特に中高生の「新聞」はそれぞれ30%、22%で5年前から10ポイント以上減少した。

 情報源と読書量との相関関係をみてみると、小中高とも、読書量の多い子どもは少ない子どもより「友だちの話」「家族の話」「先生の話」から情報を得ている傾向が強い。特に「家族の話」は、小学生で10ポイント以上、中高で10?30ポイントの差が開いた。例えば「家族の話」から情報を得ている高校生で、「1カ月に本を9冊読んだ」が63%だったのに対し、「1冊も読まなかった」は33%と2倍近い開きがあった。

 ◇調べ物は電子機器で 学年上がるほど増加
携帯やスマホで小説やニュースを読んだり、言葉を調べたりする。電子辞書で調べものをする??今回の調査では、電子機器の利用実態を子どもたちに初めて聞いた。

 最も多かったのは、「携帯・スマホ、パソコン、タブレット端末で言葉やことがらについて調べた」。小学生は5割、中学生は6割、高校生は7割と、学年が上がるほど増えた。

 「電子辞書で言葉やことがらについて調べた」割合は、小学生22%、中学生34%、高校生49%。スマホやパソコンを使うインターネットでの調べものより割合は少ないが、高校生では半数が電子辞書を利用している。

 「携帯・スマホ、パソコン、タブレット端末で小説を読んだ」は、小学生19%、中学生34%、高校生46%だった。うち小中高ともに6?7割が女子だった。「電子書籍リーダーで電子書籍を読んだ」ことがあると答えたのは、小学生3%、中学生5%、高校生6%にとどまった。電子書籍はスマホで読めるうえ、電子書籍の専用端末は子どもにとって高額であることが理由のようだ。

 携帯・スマホ、パソコン、タブレット端末の使い方を聞く質問では、小中高とも男子より女子の方が「調べた」「読んだ」と答えた割合が高かった。

 ネット教育アナリストの尾花紀子さんは、「男子は何か目的がある時に電子機器を手にするが、女子は必要がなくても電子機器を使うことを楽しむための利用が多いのではないか」と指摘する。

 また、本を読まない子どもより、本を読む子どもの方がよく電子機器を利用していた。

 ◇本選びは「内容」重視 中高女子は「表紙」2位

 子どもたちは読みたい本をどうやって選んでいるのだろうか。「よくある」と「ときどきある」を合計して順位をみた。

 小中高の男女とも「本の内容」が1位。2、3位は「題名」と「表紙」が混在する。

 「題名」は小学男子(75%)、小学女子(82%)、中学男子(75%)、高校男子(74%)で2位。中学女子(84%)と高校女子(83%)は「表紙」が2位で、女子は高学年になるにつれ、本の装丁で選ぶ傾向がみられる。

 4位は小中高男女すべてで「映画やテレビの原作」。5位は小学男子(46%)と中学男子(54%)が「本の値段」。一方、小学女子(54%)と中学女子(60%)が「友だちのすすめ」。全国SLAの小林功参事は「小中の女子は顔の見える関係で本を選ぶことが多い」と説明する。

 高校になると、男子(60%)女子(64%)ともに「世の中やインターネット上の人気や評判」が5位。(女子は「本の値段」も同率5位)。半面、「家族のすすめ」は高校男子で26%、高校女子で31%にとどまった。

 子どもの成長とともに、本選びの基準が家族や友人など身近な人間関係から、ネットなどのメディアや世の中の評判へと広がっているようだ。

 高校生の本の選び方と新聞の読み方の関係をみると興味深い。「新聞のどの部分に興味があるか」に対して、「社説」と答えた高校生の80%が、本を選ぶ基準に「世の中やインターネット上の人気や評判」を選んでおり、飛び抜けて高かった。

 ◇「アナ雪」、小説も人気
ディズニー映画「アナと雪の女王」の大ヒットを受け、小学4?6年女子が読んだ本では小説化された「アナ雪」が1位を独占した。

 5月に読んだ本を尋ねたところ、小4女子52人、小5女子33人、小6女子29人が「アナ雪」を挙げた。同作は、絵本から小説まで幅広い読者に向けた作品が出版されている。全国SLAの小林功参事は「昨年は、1位の本でも十数人が読んでいただけ。今年は普段本を読まない子どもも、自分に合った『アナ雪』の本を選ぶことができたため人数が多かったのでは」と指摘する。

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」で話題になった「赤毛のアン」も、小4?6女子で3?7位に入った。読みやすくリライトされた文庫が書店に多く並んだことが影響したようだ。小学男子には「かいけつゾロリ」、中学女子には「カゲロウデイズ」シリーズが人気。中高男子と高校女子では、特攻隊員を描き映画化された「永遠の0」がトップ5に入った。
posted by ichi3 at 11:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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