2018年02月28日

新幹線で台車に亀裂発生13(川崎重工の責任は重大)

台車の亀裂は川崎重工の製造過程における不正が原因であると明らかになりました。毎日新聞は『メーカーの川崎重工業は28日、台車枠の製造過程で底部を不正に削り、鋼材の板厚が最も薄い箇所で基準の7ミリを下回る4.7ミリとなり、溶接不良もあったと発表した。いずれも亀裂の原因になったとみられる』としています。溶接不良もあったことが示されました。また、『基準を下回る台車はJR西日本と東海で他に計146台。JR西は100台(1両に2台)あり、超音波検査の結果、強度に問題はないとし、運行を続けながら順次交換する。JR東海の46台も安全性を確認しており年内に交換する。他のJR3社では該当がなかった』とし、JR東海に納入した製品にも同様の不正があったとしています。
欠陥のある台車は使用中止とせず、「目視による検査」などにより状況を見ながら順次交換する方針のようで、JR東海の「安全性の確認」の根拠が示されていません。
神戸新聞は川崎重工に重大なミスがあったとし『問題の台車は、兵庫工場(神戸市兵庫区)で製造された。台車枠の材料となる鋼材に部品を溶接する際、隙間を調節するために鋼材を削ったことが強度不足につながったという。業界基準で最大0・5ミリまで削ることを認められているが、今回は厚さ8ミリの鋼材を、最大で半分の4ミリまで削った例があった』と報じました。川崎重工の社長らは「基本的な教育が欠如していた」と述べています。しかし『この作業の要因について、小河原常務は「班長の思い違いで、作業者に間違った指示を出した。加工不良という認識がないので、(不良品の)情報は上に伝わっていなかった」と組織としての問題を認めた。同一の作業班が手掛けた台車は800両分の1600台に上り、指示は班長1人が出していた』としており、製造チームの管理体制に重大な欠陥があったと言えます。


川重、鋼材削りすぎ ものづくりへの信頼揺るがす
神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201802/0011027497.shtml
新幹線の台車が破断寸前のまま運行を続けた問題で、製造工程での不備による台車の強度不足を認めた製造元の川崎重工業。28日に神戸市中央区で記者会見した金花芳則社長らは「基本的な教育が欠如していた」と悔やんだ。基準をはるかに上回って鋼材を削るという初歩的なミス。兵庫県を代表する大手企業がものづくりへの信頼を揺るがした。

 問題の台車は、兵庫工場(神戸市兵庫区)で製造された。台車枠の材料となる鋼材に部品を溶接する際、隙間を調節するために鋼材を削ったことが強度不足につながったという。業界基準で最大0・5ミリまで削ることを認められているが、今回は厚さ8ミリの鋼材を、最大で半分の4ミリまで削った例があった。

 これにはJR西日本の平野賀久副社長が「(強度に関わる鋼材を)削ってはいけないのは明白」と不信感を示し、川重の車両部門トップの小河原誠常務も「安全に関わる部材で削ると強度が減るという意識がなかった」と厳しい表情で語った。

 この作業の要因について、小河原常務は「班長の思い違いで、作業者に間違った指示を出した。加工不良という認識がないので、(不良品の)情報は上に伝わっていなかった」と組織としての問題を認めた。同一の作業班が手掛けた台車は800両分の1600台に上り、指示は班長1人が出していた。

 金花氏は車両部門出身。「工場に出て困りごとを聞くなど、現場と経営陣の距離を縮める努力をしてきたが、このような事態を引き起こして残念」とうなだれた。

 川重は造船技術を応用し、明治期に兵庫工場で鉄道車両の製造を始めた。日本を代表する鉄道車両メーカーとして、インフラ整備が活況な新興国への輸出を進めている。輸出戦略について金花氏は「海外からの問い合わせはあるが、大きな影響はない」とする。一方で進退については「原因調査は継続中。社長として品質管理を徹底する」と辞任を否定した。(高見雄樹、竹本拓也)


のぞみ亀裂
川崎重工、台車146台交換へ JR西・東海
毎日新聞 2018年2月28日
https://mainichi.jp/articles/20180301/k00/00m/040/115000c
金花社長「多大なご迷惑」と謝罪、引責辞任は否定

 新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、メーカーの川崎重工業は28日、台車枠の製造過程で底部を不正に削り、鋼材の板厚が最も薄い箇所で基準の7ミリを下回る4.7ミリとなり、溶接不良もあったと発表した。いずれも亀裂の原因になったとみられる。神戸市の本社で記者会見した金花(かねはな)芳則社長は「新幹線利用者やJR西日本、東海の関係者に多大なご迷惑をおかけした」と謝罪したが、引責辞任は否定した。

 基準を下回る台車はJR西日本と東海で他に計146台。JR西は100台(1両に2台)あり、超音波検査の結果、強度に問題はないとし、運行を続けながら順次交換する。JR東海の46台も安全性を確認しており年内に交換する。他のJR3社では該当がなかった。

 川崎重工やJR西によると、2007年、兵庫工場(神戸市)でコの字形鋼材同士を合わせてロの字形の台車枠に溶接した際、コの字鋼材の曲げ方が不足し、底部が平面にならなかった。「軸バネ座」と呼ばれる部品を溶接で取り付ける必要があり、本来の作業手順にない削る対応で平面にし、板厚が基準を大幅に下回った。さらに溶接の際、底部2カ所の鋼材内部を傷付けるミスも加わった。

 台車枠の鋼材は製造の際、削る加工を原則禁じる決まりがあるが、同工場の班長が従業員約40人に徹底させなかった。従業員は軸バネ座をしっかり取り付けようと削ってしまい、そのまま出荷したという。

 台車枠は運行を続けるうち、溶接不良で傷付いた2カ所を起点に金属疲労が進み亀裂が広がった。起点は亀裂発覚の相当前に生じたとみられるが、その後は一気に広がったとみられる。

 亀裂が生じた台車以外にも、基準以下の100台の台車で7ミリ未満に削り込まれていた箇所が見つかり、最も薄いもので4ミリだった。JR東海も46台のうち6・5ミリ未満の箇所が確認された16台は優先して3月中に交換する。

 のぞみは亀裂で台車枠が破断寸前となり、国の運輸安全委員会は新幹線初の重大インシデントとして調査を続けている。川崎重工に先立って28日会見したJR西の来島達夫社長は「製造時の超音波検査を求め、安全な車両を提供してもらいたい」と話した。トラブルで生じた費用の川崎重工への請求は今後検討する。川崎重工は3月から3カ月間、金花社長が月額報酬50%、車両製造を担当する小河原誠常務取締役が同30%を返上する。

 この問題では、昨年12月11日に博多を出発したのぞみで、乗務員が異音や異臭などを確認しながら運行を続けていたJR西の対応が厳しく批判されていた。【根本毅、服部陽、宇都宮裕一】
posted by ichi3 at 23:53| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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