また、『先週末の産油国の減産協議決裂を受けサウジアラビアが増産に転じると伝わったことで、ニューヨーク原油先物の8日の時間外取引(日本時間9日)で、指標となる米国産標準油種(WTI)の4月渡しが前週末終値の41・28ドルから一時1バレル=27ドル台まで値を下げ、16年2月以来約4年ぶりに30ドルを割り込んだことで、投資家のリスク回避姿勢が強まった』と、株価異変は原油価格と連動していると指摘しています。
サーキットブレーカー発動 NY株過去最大の下げ幅、一時2000ドル超急落
毎日新聞2020年3月10日
https://mainichi.jp/articles/20200310/k00/00m/020/007000c
9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に下落し、前週末比1050円99銭安の1万9698円76銭で取引を終えた。終値が2万円を割り込むのは2019年1月4日以来、約1年2カ月ぶり。9日のニューヨーク株式市場も急落し、ダウ工業株30種平均が前週末終値比で一時2000ドル超下落。取引時間中としては過去最大の下げ幅となり、同市場では取引が一時停止されるなど世界の金融市場が大混乱に陥っている。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の減速懸念から9日の東京株式市場は取引開始直後から売り一色となり、日経平均は一時1200円以上下落した。終値の下げ幅は18年2月6日(1071円84銭)以来の大きさとなった。
また、東京外国為替市場では、比較的安全な資産とされる円を買う動きが急ピッチで進行。16年11月以来、約3年4カ月ぶりに一時1ドル=101円台半ばをつけた。前週末午後5時時点に比べて4円以上の円高水準となり、輸出関連銘柄を中心に株売りに拍車をかけた。
新型コロナウイルスの感染拡大で米ニューヨーク州が7日に非常事態宣言を出したほか、イタリア政府は8日、ミラノなど北部地域の広範囲で移動制限措置をとると発表。アジアだけでなく欧米でも企業活動などが停滞し、世界経済が失速するとの懸念が拡大した。さらに、先週末の産油国の減産協議決裂を受けサウジアラビアが増産に転じると伝わったことで、ニューヨーク原油先物の8日の時間外取引(日本時間9日)で、指標となる米国産標準油種(WTI)の4月渡しが前週末終値の41・28ドルから一時1バレル=27ドル台まで値を下げ、16年2月以来約4年ぶりに30ドルを割り込んだことで、投資家のリスク回避姿勢が強まった。
日本時間9日夜に取引が始まったニューヨーク株式市場では、取引開始直後にダウ平均が1800ドル超下落し、2万4000ドルを割り込んだ。ニューヨーク証券取引所は株価急落を受け、取引を一時停止するサーキットブレーカーを発動。取引は15分間停止されたが、再開直後に下げ幅は2000ドルを超えた。
9日のアジア市場でも軒並み株売りが進んだほか、同日の欧州市場でも株価が急落し、イタリアの主要株価指数は前週終値比で10%超下げた。【三上剛輝】
アップル株価
https://www.marketwatch.com/investing/stock/aapl
各国の株式市場の現状は
http://www.w-index.com/
アメリカ株式市場のリアルタイムサイトは
http://www.marketwatch.com/investing/index/djia
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