2020年08月22日

日本の大型貨物船座礁し重大な環境破壊の恐れ 18(マングローブの大被害)

油の流出により発生した環境・生態被害は甚大です。朝日新聞はマングローブの被害について『複雑に重なる根の部分にこびりついた油の除去は難しく、回収時期は見通せていない』とし『汚染は、湿地保全を定めたラムサール条約に指定された地域が含まれ、サンゴなど海中の被害調査はこれからだ。環境団体は生態系などの回復に30年前後はかかるとみている』と報じました。
マングローブの状況について『マングローブ保全を進めてきた地元環境活動家、スニル・ドワルカシン氏(62)は、少なくとも10キロの範囲に育つマングローブが被害を受けたと分析。「マングローブは繊細で、作業前に訓練が必要だ」と話し、有志の住民たちも回収を担った砂浜などとの状況の違いを指摘した』(朝日新聞)と述べており日本からの支援は必須事項です。


マングローブが重油まみれ、回復に30年? 貨物船座礁
朝日新聞 2020年8月22日
https://digital.asahi.com/articles/ASN8Q6S6ZN8PUHBI049.html?ref=tw_asahi
インド洋のモーリシャスで起きた油の流出事故では、海岸沿いに広がるマングローブ林が大きな被害を受けた。複雑に重なる根の部分にこびりついた油の除去は難しく、回収時期は見通せていない。

 貨物船のタンクの一部が破損し、約千トンの重油が流出したのは8月6日。油は透き通った海を汚染し、南北10キロにわたる海岸線に漂着。魚や鳥に被害が出た。

汚染は、湿地保全を定めたラムサール条約に指定された地域が含まれ、サンゴなど海中の被害調査はこれからだ。環境団体は生態系などの回復に30年前後はかかるとみている。

 地元の当局者やボランティアらによる清掃が進み、海岸線のうち、砂浜での油の回収はおおむね終了した。作業が難航しているのがマングローブ林だ。

 日本の国際緊急援助隊によると、長鋪(ながしき)汽船所有の貨物船が座礁した場所から約2キロのマエブール地区周辺にあるマングローブは、水面から高さ20〜30センチほどのところにも黒い油が付着しているという。隊員の1人は「根が複雑なのでポンプで吸い取るのも難しい。植物相手なので、高圧洗浄機や薬剤の使用も難しいのではないか。手作業が中心になるだろう」と話した。

 マングローブ保全を進めてきた地元環境活動家、スニル・ドワルカシン氏(62)は、少なくとも10キロの範囲に育つマングローブが被害を受けたと分析。「マングローブは繊細で、作業前に訓練が必要だ」と話し、有志の住民たちも回収を担った砂浜などとの状況の違いを指摘した。

 現地では、フランスやインド、国連などの支援部隊が油の回収作業などにあたってきた。日本からは10日に日本を出国した6人の援助隊のほかに、環境省職員や国立環境研究所の研究者ら7人も20日に現地に到着した。先発隊の6人は引き継ぎを終えた後、22日に現地を発つという。

 油が流出するまでの地元政府の対応が遅かったとの声も一部で上がっているが、政府は「(事故後に船の制御などを担った)サルベージ会社が、5日の時点で油の流出のリスクは低いとの報告をあげていた」と釈明している。

 貨物船は高波などの影響で15日になって二つに分断。地元政府は、離礁した前方部分を沖合に沈める作業を進めているが、環境NGOグリーンピース・アフリカは「汚染を拡大させる」として反対している。引き揚げが難しい船体後方部分は解体する方針だ。(ヨハネスブルク=石原孝)
ラベル:船舶事故
posted by ichi3 at 21:56| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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