2020年08月29日

日本の大型貨物船座礁し重大な環境破壊の恐れ 22(油吸収新素材に期待)

モーリシャスでのマングローブ油汚染の除去ツールについて、『根に付着した重油を吸着シートで1本ずつ拭き取る徹底的な除去を日本が提案していることが29日分かった。政府は必要な資材を積極的に提供し、日本の船が引き起こした環境汚染の軽減に力を尽くしたい考えだ』とし、そして『シートを使い手作業で拭き取る方法を援助隊の専門家らが現地で試し、有効性を確認した』(共同)との報道がありました。
吸着について、FNNプライムオンラインで動画を使って具体的に紹介しています。
それによると『東京・大田区の繊維メーカー「エム・テックス」が独自に開発した、油だけを吸い取る「マジックファイバー」の効果が期待を集めている』、『原料はポリプロピレンなど一般的な合成樹脂で、配合などによって撥水性や抗菌性、断熱・吸音など様々な特性を持たせることが可能だという』としており、油の吸収以外にも多機能で有用性が高い特徴があるといいます。
実用性については『油を吸い取るが水は吸わない特徴があり、昨年8月の佐賀豪雨で鉄工所の油が流出した事故に使用された実績がある。また昨年10月に宮城県大崎市で川が氾濫し、油が流出した際も回収作業にも使われた』(FNNプライムオンライン)と実績があるといいます。
同記事によると、油だけを選択的に吸い取る「マジックファイバー」は、今回の事故による油汚染を除去するツールとして大きな期待がもてそうです。


徹底した重油拭き取りを日本提案
モーリシャス沖貨物船事故

共同 2020年8月29日
https://this.kiji.is/672346900909229153
モーリシャス沖で起きた貨物船の重油流出事故を受け、マングローブの根に付着した重油を吸着シートで1本ずつ拭き取る徹底的な除去を日本が提案していることが29日分かった。政府は必要な資材を積極的に提供し、日本の船が引き起こした環境汚染の軽減に力を尽くしたい考えだ。

8月下旬、モーリシャス政府の対策会議で、日本の国際緊急援助隊が提案した。油まみれの落ち葉なども取り除く。実際の作業はモーリシャスの委託を受けた企業が行う見通しで、採用されるか否かは同国側の判断に委ねられているという。

シートを使い手作業で拭き取る方法を援助隊の専門家らが現地で試し、有効性を確認した。


モーリシャス座礁事故の油除去で日本の技術に期待…特殊繊維の「油吸着剤」3つの特長
FNNプライムオンライン 2020年8月29日
https://news.livedoor.com/article/detail/18810673/
インド洋のモーリシャス沖で座礁した日本の貨物船から重油が流出した事故。1カ月が経った現在も、ボランティアや各国の支援で油の除去作業が行われている。

そのような中で、東京・大田区の繊維メーカー「エム・テックス」が独自に開発した、油だけを吸い取る「マジックファイバー」の効果が期待を集めている。

2015年に創業した「エム・テックス」は、これまで大量生産が難しいとされていた直径が1〜1000ナノメートル(nm)の繊維状物質(ナノファイバー)の製造に関する特許を取得し、「マジックファイバー」という油吸着材を商品化した。

ナノとは10億分の1のことで、「マジックファイバー」の繊維はヒトの髪の毛の100分の1程度の細さだという。

「マジックファイバー」の原料はポリプロピレンなど一般的な合成樹脂で、配合などによって撥水性や抗菌性、断熱・吸音など様々な特性を持たせることが可能だという。

油を吸い取るが水は吸わない特徴があり、昨年8月の佐賀豪雨で鉄工所の油が流出した事故に使用された実績がある。また昨年10月に宮城県大崎市で川が氾濫し、油が流出した際も回収作業にも使われた。

そして7月25日に発生したモーリシャスの座礁事故では、流出した重油が漂着したマングローブ林などへの影響が指摘されている。

日本からは8月19日に国際緊急援助隊の第2陣が成田空港を出発し、この「マジックファイバー」も現地に持参した。

環境保護のカギとなりそうな「マジックファイバー」。他の油吸着剤と比べて何がすぐれているのか?なぜモーリシャスの事故に使われることになったのか? 担当者に聞いてみた。

油1000トンを20トンの吸着剤で回収
――まず「マジックファイバー」のメリットは?

弊社の製品の大きな特長は3つあります。

1、「水を一切吸わずに油だけを吸う」
他社製品はどれも水を吸ってしまいますが、マジックファイバーは一切水を吸いません。水を吸ってしまうと、油の吸着量が減るほか、水に沈んでしまって回収しにくくなります。

2、「吸った油を垂らさない高い保持力」
他社製品は1度吸った油を保持しきれず、放置していた時、あるいは回収時に油を垂らしてしまいます。その為、使用する油吸着材の量が増えるのと、油の回収作業を何度もしなければならず、作業効率が悪くなり、また二次汚染のリスクを伴います。マジックファイバーは一度吸った油を垂らしませんので、回収は容易です。

3、「少量で大量の油を吸着する」
マジックファイバーは30p×30p、重さ20gで1リットルの油を吸います。コンパクトで軽く、それでいて大量の油を吸うため、災害地に送る際、1コンテナに積載できる量は他社製品の油吸着量を大きく上回ります。

また、昨年の佐賀県大町町での災害では、油の回収作業をするのにボートを使用したため、コンパクトなことから積載しやすく、また回収しやすいというメリットが高く評価されました。この時の災害では、マジックファイバーをメインで使用して災害対応をし、結果として9割の油吸着材が弊社のマジックファイバーでした。

――例えばモーリシャスで1000トンの油を回収するならマジックファイバー20トンとなる?

おっしゃる通りです。

――今回モーリシャスで活用されるようになった経緯は?

佐賀県の災害でメインで使って頂いて以降、メディアにも沢山取り上げて頂いて、様々な方々に弊社のことを知って頂くようになりました。その為、災害等があった時に、お問い合わせを頂くことが多く、今回もモーリシャス事故があってから一般のユーザー様からは勿論、政府関係の方々から問い合わせがありました。

また、事故のニュースを見て、弊社も何かできないかと考えており、問い合わせと弊社の考えも一致し、今回の流れとなっていきました。

――海岸に漂着した油など、どんな種類・状態でも吸着できるの?

おっしゃる通りです

――これからモーリシャス事故ではどんな取り組みをする?

第2団の派遣団の方々が、マジックファイバーを使用し、その結果どうであるかなどのレポートが上がってきます。それをもとに、追加で送るものの量やタイミングなどを考えていきます。また、現地のボランティアの方々ともやり取りをしており、頂いた情報をもとに、今後の方針を考えていきます。

エム・テックスは「マジックファイバー」を、吸音材・断熱材・アパレル商材・マスク・エアフィルター・水耕栽培用品・人工羽毛などに使うための研究開発を進めているという。ちなみにマスクは一般的な繊維よりはるかに細いため、通気性に優れるものができるそうだ。

こうした日本の技術が、「インド洋の貴婦人」とも称され、豊かな自然とサンゴ礁で知られるモーリシャスの海を守るために役立つことを期待したい。
ラベル:船舶事故
posted by ichi3 at 18:17| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: