2020年12月21日

日本の大型貨物船座礁し重大な環境破壊の恐れ 38(ずさんな運行を繰り返す)

毎日新聞は『7月に西インド洋モーリシャス沖で起きた大型貨物船「わかしお」の座礁・重油流出事故で、船を運航していた商船三井(東京)が18日、事故原因の調査結果を公表した。船員らが船上から携帯電話を使うため島に接近した上、現場の詳細な海図を用意していなかったため、位置や水深を正確に把握しておらず、座礁につながったとしている』と報じました。そして、携帯電話を使用するため『島に接近した際、詳細な海図を用意していなかったため、想定以上に沿岸に接近。現場の水深も実際には10メートルしかないのに、200メートル以上あると誤認していた。レーダーや目視による状況確認も不十分だった。モーリシャスの沿岸警備隊は事故直前、島に異常接近するわかしおに気付いて数回、無線で警告したと説明している。ただ商船三井によると、わかしお側に警告を受けた記録は残っていないという』としています。
朝日新聞は『ウェブで会見した商船三井の加藤雅徳・安全運航本部長は「日本列島が入る地図を使って、新潟県佐渡島の横を通ろうとしたようなもの」と説明した。電子海図の準備不足や、沿岸に近づくリスクの認識が船員に足りていなかったことなどが事故の原因になった、と推定した。
 商船三井は再発防止策として、遠隔で航路を確認する本社と船の連携強化▽良質な乗組員の確保▽船内への監視カメラの設置などを挙げた。また、航海中の長期間、船員が陸上にいる家族らと携帯電話で連絡が取れないことが事故の背景になった可能性があるとして船の通信設備の強化にも取り組む、とした
』と、今後の対策について商船三井の見解を伝えました。
事故は本船の運航ミスが重なったことで発生したと言えます。


「詳細海図なく現場の水深も誤認、座礁に」 モーリシャス重油流出 商船三井が原因公表
毎日新聞 2020年12月18日
https://mainichi.jp/articles/20201218/k00/00m/030/138000c
 7月に西インド洋モーリシャス沖で起きた大型貨物船「わかしお」の座礁・重油流出事故で、船を運航していた商船三井(東京)が18日、事故原因の調査結果を公表した。船員らが船上から携帯電話を使うため島に接近した上、現場の詳細な海図を用意していなかったため、位置や水深を正確に把握しておらず、座礁につながったとしている。また、『わかしおは事故前2カ月以内にインドネシアや台湾の沖でも沿岸に異常接近した記録があり、この際も携帯電話を利用するためだった可能性がある』とし、本船の運航に以前から問題があったといいます。


 わかしおは中国からシンガポール経由でブラジルに向かっていた。モーリシャス沖を通過する船は、領海(岸から約22キロ以内)に入らない程度の距離を取るのが一般的。ところが、わかしおは座礁の2日前、船員らが携帯電話で通信を行うため、沿岸にさらに接近するよう針路を微修正した。

 島に接近した際、詳細な海図を用意していなかったため、想定以上に沿岸に接近。現場の水深も実際には10メートルしかないのに、200メートル以上あると誤認していた。レーダーや目視による状況確認も不十分だった。モーリシャスの沿岸警備隊は事故直前、島に異常接近するわかしおに気付いて数回、無線で警告したと説明している。ただ商船三井によると、わかしお側に警告を受けた記録は残っていないという。

 さらにわかしおは事故前2カ月以内にインドネシアや台湾の沖でも沿岸に異常接近した記録があり、この際も携帯電話を利用するためだった可能性がある。

 事故について船籍がある中米パナマの海運当局は、船員側に「監督、監視の欠如や不注意があった」とし、適切に対応していれば回避できたと指摘している。モーリシャス政府も原因調査を続けているほか、日本政府も運輸安全委員会から調査団を現地に派遣するなどして協力している。インド人船長ら2人が安全な航行を怠った容疑で逮捕されている。

 わかしおは長鋪(ながしき)汽船(岡山県)の子会社が所有・管理し、商船三井がチャーターしていた。商船三井は再発防止策として、乗組員教育への関与や船の運航を本社側で支援・監視する態勢をそれぞれ強化する方針だ。

 事故では燃料の重油約1000トンが海に漏れ出した。業者やボランティアらの手で大半が回収されたが、現場はサンゴやマングローブ林など貴重な生態系が残るエリアで、中長期的な影響も懸念されている。【ヨハネスブルク平野光芳】


携帯つなげたい→島との距離見誤る モーリシャス沖座礁
朝日新聞 2020年12月18日
https://digital.asahi.com/articles/ASNDL5W6FNDLULFA02H.html
 インド洋の島国モーリシャス沖で大型貨物船が座礁し燃料油が流れ出た事故について、船をチャーターしていた商船三井は18日、原因分析の結果を発表した。船員が携帯電話がつながるようにと島に近づいたことに加えて、細かい地形を把握できない縮尺の海図を使っていたため、島との距離を見誤り浅瀬に気づかなかったとみられる、という。

 船の所有者である長鋪汽船(岡山県)とともに船員への聞き取りを行い、通信記録も分析した。

 それによると、貨物船は座礁の2日前にあたる7月23日に針路を変えた。本来は島の40キロ沖を通る計画だったが、携帯電話の通信圏内に入るため、島から3・7キロまで近づこうとした。

 使っていた電子海図は、広い範囲を見るためのものだった。船の位置を見誤り、岸からわずか1・6キロの浅瀬に乗り上げてしまったという。

 ウェブで会見した商船三井の加藤雅徳・安全運航本部長は「日本列島が入る地図を使って、新潟県佐渡島の横を通ろうとしたようなもの」と説明した。電子海図の準備不足や、沿岸に近づくリスクの認識が船員に足りていなかったことなどが事故の原因になった、と推定した。

 商船三井は再発防止策として、遠隔で航路を確認する本社と船の連携強化▽良質な乗組員の確保▽船内への監視カメラの設置などを挙げた。また、航海中の長期間、船員が陸上にいる家族らと携帯電話で連絡が取れないことが事故の背景になった可能性があるとして船の通信設備の強化にも取り組む、とした。(高橋尚之)
ラベル:船舶事故
posted by ichi3 at 11:41| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: