新型コロナウイルスの影響で、コンテナ船市況は活性化しており、朝日新聞によると『アジアと欧州をつなぐ海運の要衝で、世界の物流に影響が出る恐れがある』としています。なお、『エバーギブンは、長栄海運が正栄汽船(本社・愛媛県今治市)から借りて運航していた。正栄汽船側の関係者によると、乗組員22人は全員無事で船体の大きな損傷や油の漏出は確認されていないという』(朝日新聞)としています。
本船の位置情報
https://www.marinetraffic.com/en/ais/details/ships/shipid:5630138/mmsi:353136000/imo:9811000/vessel:EVER_GIVEN
スエズ運河で大型コンテナ船が座礁 海運の要衝をふさぐ
朝日新聞 2021年3月25日
https://digital.asahi.com/articles/ASP3S7WS0P3SUHBI036.html
エジプト東部のスエズ運河で23日、台湾の長栄海運が運航する大型コンテナ船「エバーギブン」(長さ400メートル、幅59メートル)が強風にあおられ浅瀬に乗り上げた。運河を塞いで他の船が通航できなくなっており、復旧まで2日ほどかかる見通しだ。アジアと欧州をつなぐ海運の要衝で、世界の物流に影響が出る恐れがある。
スエズ運河庁によると、船首部分が運河のへりに衝突し、幅約300メートルの水路を塞いだ。当時は砂嵐が吹き荒れており、進路を見失ったことが原因とみられる。同庁はタグボートで移動を試みている。貨物船は中国からオランダに向かっていた。
長栄海運の広報担当者は朝日新聞に、「船の移動にどれだけかかるか見通せない」とコメントした。同社によると、船はスエズ運河の南端から約11キロの場所で座礁。20フィートコンテナ換算で2万個を積載できる世界最大級の貨物船とされる。
紅海と地中海を結ぶスエズ運河は1869年に開通し、全長約193キロ。世界の海上貿易量の1割が通航し、昨年は約1万9千隻が利用した。
エバーギブンは、長栄海運が正栄汽船(本社・愛媛県今治市)から借りて運航していた。正栄汽船側の関係者によると、乗組員22人は全員無事で船体の大きな損傷や油の漏出は確認されていないという。(カイロ=北川学、台北=石田耕一郎、シンガポール=西村宏治)
ラベル:船舶事故